2011年12月13日
地球の内部で何が起こっているのか? 平朝彦他
昨日、この本を読み終わりました。
「地球の内部で何が起こっているのか?」という新書でして、海洋研究開発機構の4人のスタッフによる著書です。
地球や生命の成り立ちを調べるために、地球深部探査船「ちきゅう」により、
深海底を掘り下げていって、地層を調べる、という取り組みの内容が中心ですが、
地球や生命の成り立ちの他にも地震のメカニズムについてであったり、
メタンハイドレートの利用による資源開発についても分かりやすく書かれています。
これまで様々な地質学者が様々な分析や研究をした結果、
地球は、まず一番外側に、我々が日常過ごしている地殻があり、その下にマントルがあり、更にその下には外殻、内殻で構成されている、と考えられています。
また、地殻も上層と下層で分けられ、上層は花崗岩質、下層は玄武岩質で構成されており、
地殻とマントルの間には、モホロビチッチ不連続面(モホ面)があるとされています。
今、「考えられている」「されている」といいました。実際目では確認されていないからです。
今現在、海底を掘り下げていって、到達した部分はモホ面までです。それでも苦労に苦労を重ねてやっとの状態です。
地底を掘り下げていくと、マグマの熱などでどんどん高温になっていく上に、地層も硬い、これにより、掘削ドリルの刃がやられてしまう。
それに加えて、不意に石油や天然ガスが発生し、続行が危険になることもある。
しかし、深海底を掘り下げていき、地層や構成物質、微生物などを調べていく事により、
地球や生命の成り立ち、46億年もの地球の歴史、地震のメカニズム、多くの事を知る事が出来ます。
なんともロマンチックな研究ではないか、と思います。
地震を語る上で基本となる学説に、「プレートテクトニクス」があります。
地殻はおおざっぱには「大陸プレート」(主に陸地)と「海洋プレート」(主に海底)に分けられ、その境界が海溝です。
大陸プレートよりも、海洋プレートの方が密度が大きく、地殻変動によって海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込みます。
その時に境界で起こる応力の反動で地震が発生する、というのがプレートテクトニクスです。簡単に言うとですが。
日本列島は4枚のプレートに囲まれていて、世界有数の地震地帯であります。
しかし、それだけ地質学的に興味深い場所でもあります。
「日本が主導になって、地球の科学を解明していく」ということが進められていて、
それが、地球深部探査船「ちきゅう」による活動です。
今、プレートテクトニクスだけでなく、マントルの対流を考慮に入れた「プルームテクトニクス」という学説もあります。
「対流」というと「え?マントルって液体?」と思うかもしれませんが、
マントルは固体です。ただし、高温になるとマントルは柔らかくなり、そして液体へと状態変化します。
この「固体⇔柔らかい⇔液体」によってそれぞれ地震の伝達しやすさが変わってきます。
これが、プルームテクトニクスです。
こればっかりは、実際にマントルを調べてみないと分からないわけです。
と、こういった内容が比較的分かりやすく書いてあります。
多少の地学の知識があれば読めるレベルでして、地学が苦手な方でも楽しく読める面白い内容となっています。
高校では化学と物理を専攻していましたので、私自身、地学の知識は中学レベルで止まっている程度です。でも、理解して読む事ができます。
宇宙開発が非常に注目されており、地球科学はなかなか日の目を見ない分野ですが、
地理的な面もあり、日本が世界の先頭に立って取り組んでいる分野でして、
非常に期待を寄せたい、そしてロマンチックな研究だな、とおもいます。
「地球の内部で何が起こっているのか?」という新書でして、海洋研究開発機構の4人のスタッフによる著書です。
地球や生命の成り立ちを調べるために、地球深部探査船「ちきゅう」により、
深海底を掘り下げていって、地層を調べる、という取り組みの内容が中心ですが、
地球や生命の成り立ちの他にも地震のメカニズムについてであったり、
メタンハイドレートの利用による資源開発についても分かりやすく書かれています。
これまで様々な地質学者が様々な分析や研究をした結果、
地球は、まず一番外側に、我々が日常過ごしている地殻があり、その下にマントルがあり、更にその下には外殻、内殻で構成されている、と考えられています。
また、地殻も上層と下層で分けられ、上層は花崗岩質、下層は玄武岩質で構成されており、
地殻とマントルの間には、モホロビチッチ不連続面(モホ面)があるとされています。
今、「考えられている」「されている」といいました。実際目では確認されていないからです。
今現在、海底を掘り下げていって、到達した部分はモホ面までです。それでも苦労に苦労を重ねてやっとの状態です。
地底を掘り下げていくと、マグマの熱などでどんどん高温になっていく上に、地層も硬い、これにより、掘削ドリルの刃がやられてしまう。
それに加えて、不意に石油や天然ガスが発生し、続行が危険になることもある。
しかし、深海底を掘り下げていき、地層や構成物質、微生物などを調べていく事により、
地球や生命の成り立ち、46億年もの地球の歴史、地震のメカニズム、多くの事を知る事が出来ます。
なんともロマンチックな研究ではないか、と思います。
地震を語る上で基本となる学説に、「プレートテクトニクス」があります。
地殻はおおざっぱには「大陸プレート」(主に陸地)と「海洋プレート」(主に海底)に分けられ、その境界が海溝です。
大陸プレートよりも、海洋プレートの方が密度が大きく、地殻変動によって海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込みます。
その時に境界で起こる応力の反動で地震が発生する、というのがプレートテクトニクスです。簡単に言うとですが。
日本列島は4枚のプレートに囲まれていて、世界有数の地震地帯であります。
しかし、それだけ地質学的に興味深い場所でもあります。
「日本が主導になって、地球の科学を解明していく」ということが進められていて、
それが、地球深部探査船「ちきゅう」による活動です。
今、プレートテクトニクスだけでなく、マントルの対流を考慮に入れた「プルームテクトニクス」という学説もあります。
「対流」というと「え?マントルって液体?」と思うかもしれませんが、
マントルは固体です。ただし、高温になるとマントルは柔らかくなり、そして液体へと状態変化します。
この「固体⇔柔らかい⇔液体」によってそれぞれ地震の伝達しやすさが変わってきます。
これが、プルームテクトニクスです。
こればっかりは、実際にマントルを調べてみないと分からないわけです。
と、こういった内容が比較的分かりやすく書いてあります。
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非常に期待を寄せたい、そしてロマンチックな研究だな、とおもいます。
タグ :地学
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Posted by su96 at 23:03│Comments(0)
│本