2012年01月11日
柘榴石を求めて。
先日、柘榴石を求めて長和町の和田峠まで行ってきました。
柘榴石(ざくろいし)とは何ぞや?と言う事ですが、ガーネットと言えばご存知でしょう。
あれの原石が和田峠で取れるそうなのです。
ちなみに柘榴石。
ガーネットというと赤色を想像しがちですが、成分によって様々な色になります。
柘榴石は、成分の違いで大きく分けて6種類。
「灰ばん柘榴石(以下柘榴石省略)」「苦ばん〜」「鉄ばん〜」「満ばん〜」「灰鉄〜」「灰クロム〜」。
「灰」のグループはカルシウムを含み、主に緑、黄色系、
「ばん」のグループはアルミニウムを含み、主に赤色系になります。
濃い赤色のガーネットはこの中でも、「苦ばん〜」「鉄ばん〜」に属します。
鉄ばん柘榴石の場合、化学組成はFe3Al2(SiO4)3で表されます。
化学組成で書くとなんのこっちゃ、って感じですが、要するには、
鉄原子:アルミニウム原子:水晶の分子= 3:2:3
の比で含まれているって事です。
菱形の十二面体や、台形の二十四面体の結晶で姿を現します。
(参考:図解サイエンス 鉱物のしくみが分かる本 松原聰 監 成美堂出版 )
宝石には余り興味ないのですが、「鉱石」には興味のある私です。
今まで「水晶クラスタ」「紫水晶クラスタ」などを買ったり、硫黄や石灰石を拾ったりしていた私です。
ここ長野県の北信地方、意外に日帰り圏内で鉱石を取れる、という情報を耳にし、
しかも、和田峠では柘榴石が取れる、との事で、衝動に駆られたかのごとく、
半ば無計画で100km先の和田峠まで行ってきました。
とりあえず、和田峠に流れる川の上流付近まで行けばあるらしい、という情報を手に。
冬期通行止めの情報すら確認せずに。
で、車を走らせる事約2時間。着いたのがコチラ。
和田峠の某所の川です。
うん、こんな雪が積もっている1月に、石拾いをやろうとするバカはオレぐらいか。
とりあえず、ざるとスコップを持ってGO。
水は冷たい。そらそうだ、気温は零度近い。恐らく水温は5度無いでしょう。
身体ごと飛び込めば、間違いなく風邪引くでしょう。
で、スコップですくって、ザルに入れて、石を探して。
おーおーあるある。柘榴石ではなく、黒耀石が。
時々姿を見せる、幼虫など水中生物の子どもも。起こしてゴメン。
で、実はここ長和町は、明大の黒耀石研究センターがあり、
また、和田峠の通り沿いには「黒耀」という名前の施設や飲食店が幾つもあるくらい、
黒耀石がゴロゴロある場所だったりする。
で、黒耀石って何?ってとこですが。
一言で言えば、「黒みがかったガラス質の石」です。
とっても黒光りしている石で、昔、打製石器に良く使われていました。
日本中の様々な所にあったりします。
実は、普通に肉眼で川の中を見ても点在しているのが分かる。
そして、大きいのを見つけて足下を慎重に取りに行く・・・
川 に 落 ち た ! !
落ちたと言うか、左足が見事川ポチャ。
とんでもなくツメタイ。感覚が麻痺してくるくらい。
しかし、ここからは開き直って川の中を普通に突き進み、黒耀石を拾う。
ここまでで大体15分くらい。そろそろ冷たさがキツイ。
手が冷たい、足が冷たい。
と、言うわけで川から上がってこれにて終了。
収穫はこんな感じ。
割れて、表面がテカテカしているものもあれば、擦れて光沢の無いものもある。
真っ黒ですが、光に透かすとこんな感じで透明なのが分かります。
デカいのはこの2つ。
左は約3.5cm、右は約3cmってところ。
そして、個人的に気に入ったのはコチラ。
非常に小さい欠片なのですが、光に透かすと、奇麗な縞が横に平行に走っているのが分かります。
もちろん、お目当ての柘榴石はゼロ。
それらしい結晶体のものは取れてませんがな。
帰りは替えの履物を履いて、濡れた服を乾かすために暖房をガンガン焚いて、
約100kmの道のりを2時間掛けて帰って行きました。
と、そんな感じです。
日帰り圏内だと、新潟県糸魚川~富山県朝日町にかけて、翡翠がとれる所があります。
(ただし、採取禁止されている場所もあるので注意。また、今回の和田峠も、私有地でも採取は当然の事ながら禁止されているので注意。)
こちらもまた行ってみたいな、なんて思ってます。
南佐久郡南相木村には磁鉄鉱も。磁石を持ってGOですか。
こんな久々のフィールドワークも楽しいものです。
柘榴石(ざくろいし)とは何ぞや?と言う事ですが、ガーネットと言えばご存知でしょう。
あれの原石が和田峠で取れるそうなのです。
ちなみに柘榴石。
ガーネットというと赤色を想像しがちですが、成分によって様々な色になります。
柘榴石は、成分の違いで大きく分けて6種類。
「灰ばん柘榴石(以下柘榴石省略)」「苦ばん〜」「鉄ばん〜」「満ばん〜」「灰鉄〜」「灰クロム〜」。
「灰」のグループはカルシウムを含み、主に緑、黄色系、
「ばん」のグループはアルミニウムを含み、主に赤色系になります。
濃い赤色のガーネットはこの中でも、「苦ばん〜」「鉄ばん〜」に属します。
鉄ばん柘榴石の場合、化学組成はFe3Al2(SiO4)3で表されます。
化学組成で書くとなんのこっちゃ、って感じですが、要するには、
鉄原子:アルミニウム原子:水晶の分子= 3:2:3
の比で含まれているって事です。
菱形の十二面体や、台形の二十四面体の結晶で姿を現します。
(参考:図解サイエンス 鉱物のしくみが分かる本 松原聰 監 成美堂出版 )
宝石には余り興味ないのですが、「鉱石」には興味のある私です。
今まで「水晶クラスタ」「紫水晶クラスタ」などを買ったり、硫黄や石灰石を拾ったりしていた私です。
ここ長野県の北信地方、意外に日帰り圏内で鉱石を取れる、という情報を耳にし、
しかも、和田峠では柘榴石が取れる、との事で、衝動に駆られたかのごとく、
半ば無計画で100km先の和田峠まで行ってきました。
とりあえず、和田峠に流れる川の上流付近まで行けばあるらしい、という情報を手に。
冬期通行止めの情報すら確認せずに。
で、車を走らせる事約2時間。着いたのがコチラ。
和田峠の某所の川です。
うん、こんな雪が積もっている1月に、石拾いをやろうとするバカはオレぐらいか。
とりあえず、ざるとスコップを持ってGO。
水は冷たい。そらそうだ、気温は零度近い。恐らく水温は5度無いでしょう。
身体ごと飛び込めば、間違いなく風邪引くでしょう。
で、スコップですくって、ザルに入れて、石を探して。
おーおーあるある。柘榴石ではなく、黒耀石が。
時々姿を見せる、幼虫など水中生物の子どもも。起こしてゴメン。
で、実はここ長和町は、明大の黒耀石研究センターがあり、
また、和田峠の通り沿いには「黒耀」という名前の施設や飲食店が幾つもあるくらい、
黒耀石がゴロゴロある場所だったりする。
で、黒耀石って何?ってとこですが。
一言で言えば、「黒みがかったガラス質の石」です。
とっても黒光りしている石で、昔、打製石器に良く使われていました。
日本中の様々な所にあったりします。
実は、普通に肉眼で川の中を見ても点在しているのが分かる。
そして、大きいのを見つけて足下を慎重に取りに行く・・・
川 に 落 ち た ! !
落ちたと言うか、左足が見事川ポチャ。
とんでもなくツメタイ。感覚が麻痺してくるくらい。
しかし、ここからは開き直って川の中を普通に突き進み、黒耀石を拾う。
ここまでで大体15分くらい。そろそろ冷たさがキツイ。
手が冷たい、足が冷たい。
と、言うわけで川から上がってこれにて終了。
収穫はこんな感じ。
割れて、表面がテカテカしているものもあれば、擦れて光沢の無いものもある。
真っ黒ですが、光に透かすとこんな感じで透明なのが分かります。
デカいのはこの2つ。
左は約3.5cm、右は約3cmってところ。
そして、個人的に気に入ったのはコチラ。
非常に小さい欠片なのですが、光に透かすと、奇麗な縞が横に平行に走っているのが分かります。
もちろん、お目当ての柘榴石はゼロ。
それらしい結晶体のものは取れてませんがな。
帰りは替えの履物を履いて、濡れた服を乾かすために暖房をガンガン焚いて、
約100kmの道のりを2時間掛けて帰って行きました。
と、そんな感じです。
日帰り圏内だと、新潟県糸魚川~富山県朝日町にかけて、翡翠がとれる所があります。
(ただし、採取禁止されている場所もあるので注意。また、今回の和田峠も、私有地でも採取は当然の事ながら禁止されているので注意。)
こちらもまた行ってみたいな、なんて思ってます。
南佐久郡南相木村には磁鉄鉱も。磁石を持ってGOですか。
こんな久々のフィールドワークも楽しいものです。
Posted by su96 at 15:51│Comments(3)
│フィールドワーク
この記事へのコメント
道の駅で黒曜石を1000ほどで買い求めました。
そうか、その手がありましたね(^^)/
子どもの歴史の勉強に行ってみようと思います。
もちろん、夏に‥‥‥
そうか、その手がありましたね(^^)/
子どもの歴史の勉強に行ってみようと思います。
もちろん、夏に‥‥‥
Posted by ヘンリーたまき at 2012年01月11日 16:02
>ヘンリーたまきさん
黒耀石が取れるところは全国で70カ所ほどあるそうです。
その中でも和田峠は、比較的良質なものが取れるそうでして、
川底を覗くだけで「あ、ある!」って分かるくらいでした!
黒耀石、大きいものが取れたら打製石器を作るのもおもしろそうですね!
夏場は、アブが大量に発生するそうなので、注意して下さいね。
黒耀石が取れるところは全国で70カ所ほどあるそうです。
その中でも和田峠は、比較的良質なものが取れるそうでして、
川底を覗くだけで「あ、ある!」って分かるくらいでした!
黒耀石、大きいものが取れたら打製石器を作るのもおもしろそうですね!
夏場は、アブが大量に発生するそうなので、注意して下さいね。
Posted by su96 at 2012年01月11日 22:46
東信に黒曜石が採集出来る場所があるとは知ってたけれどガーネットも採れるとは⁉︎。
誕生石がガーネットなので昨日知り、上田なら行けるかなと甘く見たけれど、和田峠って上田よりさらに軽井沢寄り⁇。
糸魚川・越中宮崎海岸(先月やっと越中宮崎海岸迄マイカーで遠征出来た。8年位前糸魚川通いしてた頃は糸魚川止まり)とどっちが走行距離が長いか?。
検索したら黒曜石採集禁止の場所もあるから 黒曜石は置いといて(笑)採集禁止じゃない石榴石を拾える場所があったら下道ひたすらマイカー走らせてスコップとザルを持って行きたい。翡翠拾い用の長靴は有るので(笑)。
誕生石がガーネットなので昨日知り、上田なら行けるかなと甘く見たけれど、和田峠って上田よりさらに軽井沢寄り⁇。
糸魚川・越中宮崎海岸(先月やっと越中宮崎海岸迄マイカーで遠征出来た。8年位前糸魚川通いしてた頃は糸魚川止まり)とどっちが走行距離が長いか?。
検索したら黒曜石採集禁止の場所もあるから 黒曜石は置いといて(笑)採集禁止じゃない石榴石を拾える場所があったら下道ひたすらマイカー走らせてスコップとザルを持って行きたい。翡翠拾い用の長靴は有るので(笑)。
Posted by ブランフェムト at 2015年07月18日 18:28