爆弾低気圧と気温の変化

su96

2012年04月07日 22:05

先日、「爆弾低気圧」なるものが日本を通過して行きました。
風が強く吹き、春らしくなってきたと思われた気温は、一気に下がってまるで冬に逆戻り?みたいな?

さて、「爆弾低気圧」って何でしょう?というと、テレビで騒がれていましたね。
NHKや気象庁が言うと、「急速に発達した(する)低気圧」でして、
定義としては、爆弾低気圧(meteorological "bomb")とは、急速に発達し、熱帯低気圧並みの風雨をもたらす温帯低気圧をいう。
だそうです。Wikipediaより。

コレは中学の理科で習う範囲なんですが、低気圧について。
(1).等圧線の間隔が狭い程、風は強くなる
(2).温暖前線が通過すると気温が上昇する。
(3).寒冷前線が通過すると気温は急激に下がる
温暖前線は、低気圧の中心から伸びている線に半円が乗ってるヤツ。
寒冷前線は、低気圧の中心から伸びている線に三角が乗ってるヤツです。
オサライです、コレ。
低気圧の周りの暖気(暖かい空気)と寒気(冷たい空気)を色分けすると、こんな感じです。

青の部分が寒気、オレンジの部分が暖気です。
前線と前線に挟まれてる三角地帯が暖気のところです。前線を境界にして反対側が寒気のところです。
この位置、よく覚えておいてくださいね。
まずこの低気圧、明らかに前線の間隔は狭いです。ってーことは、風は強いんです。

で、気温の変化ですが、この低気圧の動きとその日の気温を比べて見ると、非常に分かりやすい。
てか、
「うわ、これ中学で習ったまんまの、絵に描いた様な気温変化してんじゃん!
って感じです。
では、見てみましょう。
まず、4月3日の9時と21時の天気図。

午前9時には長野は暖気の中にいます。低気圧はそのまま北西へ向かい、21時頃通過する辺りにいます
この日4月3日、長野の気温は最高13度、最低5度でした。非常に暖かい日でした

そして翌日。4月4日の9時と21時の天気図を見てみましょう。

低気圧は通過して行きました。長野は寒気の中です。
等圧線の間隔が非常に狭いです。って事は、スッゲー風強いです。
この日の気温ですが、最高4度、最低0度。「ハァ?」って感じです。
何が「ハァ?」かというと、前の日の最低気温より最高気温が低いんです。
これが、寒冷前線の通過ってヤツです。非常に分かりやすいです。

ちなみに、ついでなので、4月5日の9時、21時、6日9時の天気図も載せておきます。

低気圧は離れて行きます。長野は寒気の中にいますが、離れて行くので次第に気温は上がります
離れては行っているのですが、北関東沖あたりにある低気圧から前線が出てます。結局寒気の中にいるのです。
実際、4月5日の最高7度、最低0度。4月6日は最高7度、最低-1度。

そんな感じで天気図を見ます。
ここ数日は非常に分かりやすい天気図と気温の追従だったので、ちょっとご紹介してみました。
天気図を見るのに慣れてくればなかなか面白いものです。

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